伝達関数アプローチによるカオス発生機構の解析
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概要
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カオスの生じる代表的な回路として,Chua回路がある.Chua回路においてカオスが発生する時,システムの平衡点はすべて不安定であり,それらを囲む不安定リミットサイクルが存在することが報告されている.しかしこの条件は必要条件であり,この条件だけではカオスが発生するかどうかは不明である.そこで本論文では,この条件を利用し,より一般的な3次の非線形システムのカオス発生機構を解析することを目的とする.まず,条件を使って対象システムにおけるカオスの発生可能な領域をパラメータ平面上で求めた.その後,その領域内においてリミットサイクルの振幅に注目しながら,シミュレーションを行なうことによって,カオス発生機構を定性的に論ずる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-05-19
著者
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