特殊差分法に基づいたFDTDアルゴリズムを使った3次元の電磁波散乱
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
アルゴリズムの中で実現される時間領域差分(FDTD)法はマクスウェル方程式を解くのに便利な方法である。しかし、計算空間の格子サイズが良くなければ、その精度は低くなる。3次元では、特に、最新のスーパーコンピュータを使っても、その計算負荷はあまりに多き過ぎる。ここでYeeアルゴリズムの中で通常の差分法と特殊差分法を単純に置き換えることにより、その初項誤差をhの8乗からhの4乗に減少させることができる。このために変更しなければならないプログラムのコードは少なく、並列化することも難しくない。今回通常の差分法シミュレーションに対して特殊差分法のシミュレーションをテストし、Mie散乱の理論による解析解と比べることで特殊差分法のほうが精度が高いことが分かった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-10-25