聴覚ミスマッチフィールドに対する刺激パラメータの効果
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概要
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聴覚ミスマッチフィールド(MMF)は、高頻度刺激の記憶都入力された低頻度刺激との間の比較課程を反映していると言われている。MMFの振幅はこの記憶の強さに依存すると考えられる。先行高頻度刺激数(NSBD)、低頻度刺激間隔(IDI)、低頻度刺激直前刺激間隔(pISI)を変化させて、MMFを測定した。IDIを一定にして、異なるセッションでNSBDを変化させると、NSBDの増大と共にMMFの振幅も増大した。しかし、同一セッション内で、NSBDを変化させると(当然、刺激間隔<ISI>も変化する)、NSBDのMMFに対する効果は消えた。pISIが0.6秒から3.4秒に増大すると、MMFは僅かに増大した。ISIを一定にしてIDIを増加させると、MMF振幅は増大した。これらのほとんどの結果は上記の「MMFには記憶が関与している」という仮説で説明できる。しかしながら、記憶内容を強化する課程は、刺激系列の時間的な特性にも影響されるなど、複雑な様相を示している。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-05-28
著者
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今田 俊明
日本電信電話会社 基礎研究所
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今田 俊明
NTT
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今田 俊明
日本電信電話株式会社基礎研究所
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今田 俊明
日本電信電話(株)基礎研究所
-
今田 俊明
日本電信電話(株)基礎技術総合研究所基礎研究所
-
Riitta Hari
Low Temperature Laboratory,Helsinki University of Technology
-
Norman Loveless
Depertment of Psychology,University of Dundee
-
Linda McEvoy
Low Temperature Laboratory,Helsinki University of Technology
-
Mikko Sams
Low Temperature Laboratory,Helsinki University of Technology
-
Mikko Sams
Low Temperature Laboratory Helsinki University Of Technology
-
Riitta Hari
Low Temperature Laboratory Helsinki University Of Technology
-
Linda Mcevoy
Low Temperature Laboratory Helsinki University Of Technology
-
Norman Loveless
Depertment Of Psychology University Of Dundee
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今田 俊明
日本電信電話(株)コミュニケーション科学基礎研究所
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