自律神経活動がP300に及ぼす影響 : 指尖脈波、皮膚抵抗および視覚性事象関連電位による検討
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概要
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視覚的Oddball課題を用いたP300計測実験において、同時計測した指尖脈波の振幅値および皮膚電位のそれぞれから心身状態を分類し、得られたP300の早期成分P3aおよび後期成分P3bについて比較検討を行なった。交感神経活動の賦活反応時には、P3a電位上昇、P3aおよびP3bの潜時短縮が見られ、交感神経活動の賦活状態では、P3bの電位上昇、P3aおよびP3bの潜時短縮が見られた。また、P3aが刺激の新奇性を反映する傾向も確認された。自律神経活動の反応成分および持続的成分の両方がP3aおよびP3bに影響することから、自律神経活動がこれらのピーク成分に関わる脳内情報処理に影響を及ぼすことが示唆された。
- 1997-03-17
著者
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