乳児にとって、他者の感情はいつ情報として働くか
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概要
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対人的なコミュニケーションにおいて、感情の果たす役割は大きい。特に、他の人が示す表情は第三の対象に対する評価機能を果たしうる。この現象は「他者への問い合わせ」と呼ばれる。このことが、乳児の場合、ほぼ満1歳頃において始めて可能になることである。具体的に次の実験を我々は行った。満1歳の乳児に接近してよいかどうかあいまいな刺激(例、ロボットのおもちゃ)を示す。そのとき、傍らにいる母親は、乳児が母親を見たときに正の表情か、負の表情を示す。すると、負の場合と比べて、正の場合に、乳児は対象となるおもちゃをいじることが多かった。さらに、家庭と実験室で比較すると、実験室での方が、母親を参照するのが早かった。これらは、12カ月児が母親の表情を情報として利用すること、そして、その利用は対象の刺激価のあいまいさと共に、場のあいまいさをも関連していることを示している。
- 1993-11-25
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