吸音材中の音の吸収機構に関する理論的一考察 : 吸音材の圧縮膨張による音の吸収
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概要
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音圧による吸音材の圧縮膨張が音の吸収に及ぼす効果について、1次元平面波モデルにより理論的な解析を行い、充填材の縦弾性係数や損失係数と音波の減衰定数との関係を調べた。その結果、充填材の縦弾性係数が小さいほど充填材の圧縮膨張による音の吸収効果が大きくなること、損失係数には減衰定数が極大となる最適値が存在すること、吸音材の圧縮膨張による音の吸収と流れ抵抗による音の吸収とでは吸音材中の音響インピーダンスの偏角に差異があり、これを測定することによりどちらの効果が支配的かを判別できることを明らかにした。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-05-21