周波数掃引音を用いた結合音[f_1-k(f_2-f_1)]の知覚閾値測定
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概要
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2kHzから26kHzまでの様々な周波数の原音に対する聴覚の非線形結合音の知覚閾値を調べるため、周波数掃引音を用いる簡易測定法を実施した。その結果、原音の周波数が2kHzから4kHz付近では、30dBSPL程度の原音で結合音が発生するが、原音の周波数の上昇にともない、特に16kHz付近では、急激に結合音の知覚閾値が上昇し、20kHzをこえる原音では、提示音圧が95dBSPLになっても結合音が発生しないことが確認された。また、被験者が周波数の下降する音を聞き分けることさえできれば、本手法が簡易測定法として有効であることが示された。
- 1998-08-27