膜吸音材の特性改善 : 等価回路による検討
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概要
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従来、膜吸音材は吸音率がピーク値でも30%程度と低くかった。今回、空気層を有する膜吸音材の等価回路を導入して検討をおこなった。従来の膜吸音材は等価回路における抵抗値が小さ過ぎ、その改善には、膜と支持材との接触面を増して摩擦による抵抗値増大を計ることが有効と予想された。メッシュサイズの違う2枚の平坦なエキスパンドメタルで、適度に柔軟な樹脂膜を挟むことにより、略最適の抵抗値ρcが得られ、吸音特性は大幅に改善された。膜と空気層を多層化し、それらの直、並列共振点を組み合わせることで、さらに性能が向上する。透光性吸音膜材により、透明な防音壁やドームなどへの利用が期待できる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-05-26
著者
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