材料損失係数のディジタル測定値に対する計算法の試み
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概要
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FFT分析器などを使って周波数レスポンスを測定して損失係数を求める場合、測定値は離散化周波数点でのみ得られる。従来の半値幅法では振幅低減比を一定(例えば3dB落ち)にして周波数幅を決定していたためデータの補間操作か必要でそのための計算誤差の発生を指摘する。対策として、ディジタル測定の特性から、周波数幅(離散化周波数間隔)を定値にしておいて、その点の測定された振幅低減比から直接損失係数を計算するディジタルデータ用計算式を誘導した。この式を基本として、共振点周波数と振幅値を推定する簡単な計算式を併用すると、損失係数0.0001から0.5の範囲で合成した試験用周波数レスポンスに対して、合成パラメータ損失係数を数%の誤差で推定でき、計算式が有効であることを示した。
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-11-21
著者
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