航空管制シミュレーション実験による交通容量推定手法
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概要
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空港と空港の中間部分を飛行する航空機を管制する航空路管制では広い空域をセクタと呼ばれる単位に細分化している.本論文では航空路管制セクタで単位時間当りにどの程度の交通量を処理できるかを表す交通容量をダイナミックシミュレーションにより実験的に推定する方法を提案する.実験は航空路管制シミュレータを使用し,航空管制官の参加により行うものである.実験ではセクタを選択して,交通量を段階的に増加させて,どの段階で管制処理の限界に達するかを評価する.航空管制官の管制処理の方法により変化する交通容量を推定するために許容容量と限界容量の概念を導入し,二つのセクタの推定容量を示す.実験データの解析結果から,管制処理の限界に達するとセクタの使用可能空域が縮小することを明らかにする.また,二つのセクタの推定容量の相違や推定容量の妥当性について考察する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-07-25
著者
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