帯域幅可変 SAW フィルタバンクを搭載した移動体通信用マルチビーム衛星の検討
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概要
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本論文は,フィーダーリンクに割り当てられた周波数を有効利用し,かつ,ビーム間のトラヒック変動に柔軟に対処可能な移動体通信用マルチビーム衛星の実現を目的として,帯域幅可変弾性表面波(Surface Acoustic Wave:SAW)フィルタバンクを搭載したマルチビーム衛星を提案し,衛星中継器の構成例を示している.次に,試作した2チャネル帯域幅可変SAWフィルタバンクの電気特性,伝送特性を示し,提案衛星の実現可能性を実証している.続いて,トラヒック分布に経年変動がある場合を対象に,提案衛星のトラヒック処理特性を計算し,帯域幅可変SAWフィルタバンクの所要チャネル数を決定する手法を示している.更に,ビーム数6の衛星を対象に2種類の初期トラヒック分布に対する計算例を示している.また,固定帯域幅のSAWフィルタバンクを搭載した衛星のトラヒック処理特性との比較検討も行っている.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-05-25
著者
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