人体帯電モデル型静電気試験機の放電電流特性 (EMC計測技術論文小特集)
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概要
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帯電した人体からの静電気放電を模擬する静電気試験機における静電気放電電流の再現性を向上するため,位置関係を含む試験条件の変動による静電気放電電流の変動を解析的に示した.放電ガンや接地線等静電気試験機の構成要素を電気パラメータに置き換える導出法とシミュレーションによる回路解析法を組み合わせて静電気試験機の特性を検討し,接地線のインダクタンス成分が試験条件により大幅に変動するにもかかわらず主放電電流は規格値を満たすこと,また,初期電流が試験機のスイッチ構造の違いにより発生し,放電制限抵抗周辺の漂遊容量成分がその原因であることを明らかにした.提案した回路モデルは,これらの静電気試験機の特性を正確に示している.提案回路モデルをEDA(電子回路自動設計)システムに組み込むことにより,回路設計者は設計時に静電気試験を模擬でき,静電気試験の特性把握が容易になると共に試行錯誤の低減が可能である.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-11-25
著者
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