零位相巡回形2次元可変ディジタルフィルタの設計
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概要
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ディジタルフィルタを用いた音響、画像などの信号処理の過程では、処理の目的に応じて、ある時点でフィルタの周波数特性を変化させることがよくある。このような特性可変なフィルタは可変フィルタと呼ばれる。特に実時間信号処理では、可変フィルタの係数は素早く更新されなければならない。一般的に、可変フィルタの周波数特性は幾つかのスペクトルパラメータによって決定される。この様な可変周波数特性は複数のスペクトルパラメータの多次元関数である。本論文では、我々はまず新しい多次元配列の外積展開法を提案する。次に、与えられた2次元可変フィルタの振幅仕様をスペクトルパラメータの多次元関数と考え、その離散値を用いて可変振幅仕様の多次元配列を構成する。最後に、新しい外積展開法を用いて2次元可変フィルタの振幅仕様を1次元定常フィルタの振幅仕様と1次元関数値仕様の結合に分解し、1次元定常フィルタの設計と1次元多項式の線形近似を行うことにより、2次元可変フィルタを得ることができる。1次元定常フィルタの設計と1次元多項式の近似は簡単であるため、本設計法は極めて容易に安定な2次元可変フィルタを設計できる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-07-12
著者
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