音響結合経路の変動にロバストな周波数領域アクティブノイズコントローラの提案

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概要

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空調等のダクトで生じる騒音を音で制御するアクティブノイズコントロール(ANC)では、音響結合経路(Cフィルタのインパルス応答の推定)をシステム起動時に行ない、Filtered-xアルゴリズムを用いて騒音除去を行なっている。しかしながら、通常Cフィルタが時間と共に変動するため、変動したCフィルタとFiltered-xアルゴリズム部でのCフィルタのレプリカとのモデル化誤差が発生してしまいANCシステムを不安定にする要因となる。本報告では、Cフィルタの変動にロバストなANCシステムを提案する。提案法では、従来のFiltered-x学習同定法による騒音消去を行なうシステムのほかに、Cフィルタのインパルス応答の変動を常に追従する適応フィルタを並列に作動させる。今回参照信号Sと付加雑音NのSN比が悪い状況下でも、システム同定に優れている周波数領域適応フィルタを用いてCフィルタのインパルス応答推定を行ない、ANCシステムの安定化を実現した。
1998-12-10

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