Kernel MUSIC法の提案
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概要
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受信データから, その構成要素ベクトルで張られる部分空間へのエルミート行列(写像)を近似的に構成し, 写像の像と核との直交性を利用することにより要素ベクトルを推定するKernel MUSIC法を提案する. 本論文では, 考察の対象とする信号回復問題が, 或るエルミート写像の構成に帰着されることを示した後, この写像をGram-Schmidt直文化を用いて構成する. 次に, 本手法の特徴, 従来のMUSIC法と比較して計算時間の短縮化と高分解能化が達成されることをシミュレーションにより検証する. 最後にKernel MUSIC法を筆者らが開発中であるレーザマイクロビジョジの実験データに適用し, Fourier変換法の約2倍の分解能が実現できることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-01-26