適応 KL 変換符号化方式とその設計法
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概要
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画像の非定常性に対応し,局所的性質に適応しながらKL変換行列を切り換える方式に関しては,従来特定モデルについてのみ行われていた.ここではKL変換の特徴である「平均2乗誤差最小化」の評価基準を設計アルゴリズム全体に拡張し,実画像をトレーニングデータとすることによる,画像の特性を反映した設計方式を確立した.この適応的可変行列KL変換符号化方式と従来の単一DCT符号化方式とを比較するため,平均値を分離しない変換を提案した.計算機シミュレーションにより,このような適応変換の有効性が確認できた.また符号化特性はトレーニング画像によらないことから,共通の非定常性を取り込んだシステムが構成できたものと思われる.本設計法検討の途中の段階での固有値は事実上すべて正の値で求まり,安定な設計を保証できることも示された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-02-25
著者
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