TST 形通話路網の多元トラヒック評価法
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概要
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本論文では,多元トラヒック処理を行うTST形通話路網のトラヒック評価法について提案する.ISDNのサービス開始以来トラヒックも増え続け,各種システムの大容量化が必要となってきている.TST形通話路網は大容量化にあたって最も一般的な構成法である.しかしながら,従来知られているTST形通話路網の多元トラヒック評価法は近似精度が十分でなく,有効な近似手法が望まれていた.本論文では,まず最初にマルチスロット呼単一呼種のみの場合のトラヒック評価法について提案する.評価法は,状態遷移において呼損率のあるトラヒックモデルについて,反復法を用いて解くものである.多元トラヒック評価法は,上述した手法により求めた単一呼種の呼種ごとの同時接続数分布,完全線群多元トラヒックモデルの同時接続数分布および加わる呼量を用いて多元トラヒック時の同時接続数分布を近似して,各呼種の呼損率を評価するものである.このトラヒック評価法は近似精度も良くまた計算時間もシミュレーションと比較して短いため,TST形通話路網の多元トラヒック評価方法として有効である.
- 1993-12-25
著者
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