両方向探索型セルフヒーリング方式の提案とその復旧特性の評価
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年の通信網の急激な変化に伴って,網の信頼性に対する要求条件は,ますます厳しくなっており,故障時にいかに迅速に網を復旧させるかということが重要な課題となっている.この要求条件を満たす一つの方向として,最近,故障時に網内の各ノードが自律分散的にう回パスを探索・復旧させる故障復旧方式(セルフヒーリング方式)が検討されている.本論文では,伝送路故障に対して,故障伝送路の両側(故障端)のノードで,当該伝送路内に収容されている故障パスを,ディジタルパス単位でう回させるセルフヒーリング方式において,従来提案されている片方向探索型セルフヒーリング方式よりも効率良くう回パスを見つけることができ,かつ復旧時間の短縮を図ることのできる両方向探索型セルフヒーリング方式を提案し,その特性評価を行った.その結果,本方式が故障伝送路内に収容されている双方向パスの復旧時間を短縮させ,また,う回パス探索に必要なメッセージの波及範囲を削減することにより多重故障時の復旧率向上に効果をもつこと等を明らかにした.また,SDH網を前提とした伝送路網モデルを構築し,このモデルにおける故障復旧特性を計算機シミュレーションにより明らかにした.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-07-25
著者
関連論文
- ATM化共通線信号網の検討 : VP網構成とその評価
- GLOBECOM'93会議報告
- 両方向探索型セルフヒーリング方式の提案とその復旧特性の評価
- ATM化共通線信号網における故障復旧方式
- ATM化共通線信号網のトラヒック変動耐力に関する検討
- ATM化共通線信号網の故障復旧に関する検討 : VPM切替とTP-3切替の比較
- ATM化共通線信号網の性能評価シミュレータの提案