多元トラヒックが加わる回線交換網の最適設計法 : 速度多元網設計への応用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ISDN網においては,通信速度,サービス品質,保留時間等の特性の異なる複数種の呼(多元トラヒック)が網設備を共用することにより,網の経済的設計と効率的運用が期待できる.多元トラヒックを扱う回線交換網の総回線コストが最小になるように個々のリンク(回線群)の回線数を決定する問題(回線数算出問題)を非線形計画問題に定式化し,回線数算出問題を解く反復形アルゴリズムを提案する.単元トラヒックの場合と同じ枠組みの反復形アルゴリズムを採用し,前回反復時の独立リンクの回線数算出において,呼種別呼損率制約式で等号が成り立った呼種に対する制約式を一時的に用いて最適性条件を構成することにより,単元トラヒックの場合と類似のアルゴリズムを導く.応用例として,呼種ごとの所要帯域(使用する回線数)が異なる速度多元トラヒックを扱う回線交換網に対する回線数算出アルゴリズムを構成し,簡単な速度多元網の設計を行った.その結果,直通回線数が零,非零の二つの極小点が存在する可能性等,単元トラヒック環境とは異なる設計結果が判明した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-03-25
著者
関連論文
- 包絡分析と回帰分析を含む性能評価法DEARA(DEA事例研究)
- 包絡分析と回帰分析を含む性能評価法DEARA(経営効率性評価-DEA法のフロンティアと応用事例-)
- 分散運用ルーチング網のゲーム論理的モデル
- NPVスケジューリング問題について(数理的最適化(3))
- DEAのLP定式化の解釈について : ゲーム理論ならびに回帰分析の視点より(DEA(2))
- 確定的な連続時間キャッシュフローの理論(金融(1))
- 回線/パス階層構造を持つ設備の容量計画アルゴリズム
- ゲーム論的DEAの展開(意思決定(4))
- 過大投資にともなうキャッシュフローのヒステリシス現象(金融(1))
- NPV最適化単一機械順序づけ問題について(在庫)
- 線形増加需要のもとでの設備投資の諸公式 : 簡易な設備投資間隔の計算法を求めて(在庫)
- 多元トラヒックが加わる回線交換網の最適設計法 : 速度多元網設計への応用
- 最大リスクファクタを考慮した設備計画法(資金・資本の流れ)
- 時変割引率下の最適設備投資方策(資金・資本の流れ)
- リスクをともなう設備投資計画問題で生じる2目的最短径路問題の解法(生産と設備(2))
- 設備需要が確率分布に従う場合の設備投資計画問題(人事・組織・教育)
- 通信設備投資計画問題への動的計画アプローチ(人事・組織・教育)
- 多元トラヒックが加わる通信網の最適設計法(待ち行列)