移動パケットデータ通信システムにおける網構成の自由度の拡大 : PHS packet通信システムの検討
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概要
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本論文では, 移動パケットデータ通信システムにおける網構成の自由度の拡大に関する検討を行い, 共通したprotocol設計方針のもとで, 公衆網型/構内網型/ad hoc網型構成の各々に適したシステム要求条件をdata link layerにおいて実現するPHS packet通信方式を提案する.提案方式の特徴は, (1)ICMA/PE方式をslow fading環境とTDD方式に適応させた共通の高効率マルチアクセス方式, (2)網構成ごとのシステム要求条件に対する送達保証機能の個別対応, である.公衆網型/構内網型構成における送達保証機能は, LAC(Link Access Control)sublayerにおいて実現し, 高FER(Frame Error Rate)対策の送達確認と順序制御, および, 片方向個別通信時のthroughput向上のための送信抑制機能からなる.また, ad hoc網型構成における送達保証機能では, 仮親介在型網構成におけるmulticast伝送方式として, 再送制御とflow controlを統合する新たなNAKベースのprotocolを提案し, その特性評価を計算機シミュレーションにより行った.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-11-25
著者
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小林 和朝
NEC C&C研究所
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武次 將徳
NEC移動通信システム事業部
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永田 善紀
NEC移動通信システム事業部
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藤原 隆平
NEC パーソナルC&C開発研究所
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藤原 隆平
Nec パーソナルc&c開発研究所
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小林 和朝
Nec C&cメディア研究所
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小林 和朝
C&cメディア研究所
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