有線、無線を併用した電気通信網のアクセス系における経済性評価および構成法(無線ネットワークの性能評価論文小特集)
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概要
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電気通信サービスに対するニーズが多様化するなかで,これに応えるためのネットワークのディジタル化,インテリジェント化および端末の高機能化,小型・経済化は進展しており,実現上の課題として,アクセス系の経済的構築がクローズアップされている.本論文では,近年,高度化,経済化が著しい光ファイバケーブルや電波による伝送技術,多重化技術,回線制御技術等をアクセス系へ適用することによる経済化への効果について検討を行う.その結果として,これらの機能実現の経済化が進むと,アクセス系の構成を最適化することにより,トータルコストを低減できる可能性があることを示す.一方,実現性という観点から,近年社会的要請の強いケーブルの地下化を考慮すると,地下化のための伝送路基盤コストの割合が大きく,アクセス系の経済化にはこの部分への着目が重要であることを明らかにする.更に,その解決策として,光ファイバ方式と無線方式を組み合わせた構成の有効性を示すと共に,この構成法の適用領域を周波数帯域の確保の観点から考察する.
- 1995-10-25