MPEG 2 over ATMにおけるCDV抑圧用位相制御ループ(PLL)
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概要
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MPEG 2のTranspot Stream (MPEG 2 TS)伝送においては, 送受間でのシステムクロックの同期方法としてProgram Clock Reference (PCR)と呼ばれるタイムスタンプを用いたクロック情報の送受信が行われ, 受信側ではPCRからシステムクロックを再生する際PLLが用いられるが, PCRは数値情報であるため新しいタイプのPLLが必要となる. またATM網でMPEG 2を伝送する場合, PCRを生成するシステムクロックと, ATM網の基準クロックとは互いに非同期となり, Cell Delay Variation (CDV)がPCRの到着時刻を変動させ, 受信クロックの再生時, 大振幅, 超低周波ジッタの発生要因となる. このジッタを抑圧するためには, 従来スタッフ同期方式等で用いられていた2次系PLLモデルでは不十分である. 本論文では, ディジタル信号処理型PLLを活用した新しいタイプの3次系PLLを提案した. そして, PLLのジッタ抑圧特性を, 2次系PLLとの比較において評価した. その結果, 提案した3次系PLLは, MPEG 2画像信号の再生に対して問題となる比較的高い周波数帯域で系のゲインを低下させることなく, 強いジッタ抑圧特性が実現できることを明らかにした.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-10-25
著者
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