ビデオ画像からの顔面運動計測

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概要

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本稿では、ビデオ画像から顔の動きを抽出する新手法について、その概要と検証を報告する。本手法は、手動で参照フレーム内の顔領域に初期化された楕円格子を、後続のフレームに自動的に整合することにより、高画質ビデオ画像から顔の動きを検出する。フレーム間の格子点位置の変位は、二次元ウェーブレット変換を施したフレーム画像の局所相関を用いて適応的に求めた。すなわち、ウェーブレット変換の周波数領域と楕円の格子点数を三段階に分け、高周波ウェーブレット変換された画像に格子点数の少ない楕円を整合し、求まる大まかな初期値の位置精度を段階的に向上し、最終的に低周波変換された画像に格子点数の多い楕円を整合することにより格子点の位置決めを行い、この格子位置の変化より顔の動きを検出する。本手法は他の顔面運動の計測装置に比べて(1)非接触計測、(2)実験室以外の環境にも対応可能、(3)事前の計測点などの位置決めを必要としないなどの利点を持つ。
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-11-18

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