補完知覚 : imaginary or real
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概要
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知覚情報処理は入力信号の不変項を統計的に学習された制約探索によって分離補完することであり, 補完の過程は制約条件に規定されるという枠組みに立ち, 表面知覚, 立体の知覚, 空間知覚, 運動知覚で生体が用いる制約条件を検討した.それぞれ, 変化の局所性, 投影の幾何光学, 広義の感覚受容器の特性, 時間および空間の連続性と可換性が重要であると思われる.聴覚補完, 脳内局在, 系統および個体発生の問題も, 制約条件の異動, 制約条件が定める計算単位, 制約条件の有効性と獲得の問題として議論できる.近年の技術の進歩で計算の問題について定量的なモデル化や実験ができるようになったことから, 研究の急速な進歩や現実的な応用が期待できる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-06-30