高速度継時呈示事態における時間的注意の効果に関する研究
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概要
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本研究は, ターゲット侵入エラーの原因が注意制御エラーにあることを示し, そしてこの注意制御とモニタリングの時間的関係を明らかにすることをRSVPによって検討した. 注意制御として, タイミング予測 (一定条件・変動条件) が利用された. 1系列として, 一定条件の場合, 常に7項目のプレ・ターゲット項目が, また変動条件の場合, 7〜15項目のプレ・ターゲット項目が呈示された. その結果, 変動条件より一定条件は, 報告時点が遅くなった. このことから, 報告時点が遅くなるのは, タイミング予測に対応する注意資源が配分されるためであると考えられる. さらに, 確信時点は, 報告時点より早かった. これらの結果は, 注意制御が行われる前に, モニタリングが機能することを示唆している.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-01-23