立体画像の無歪み撮像・観察条件と主観的距離・大きさの関係
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概要
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立体画像の撮像方法には2つのカメラ配置がある. 一つはカメラの光軸を交差させカメラ輻輳点をもうける方法(交差法)と, レンズ光軸を平行に保つ方法(平行法)である. 前者は, 立体効果の演出のフレキシビリティが大きいためよく用いられるが, レンズのパースペクティブがもらたす奥行き感と両眼視差がもたらす奥行き感との間に生じる矛盾が, 箱庭効果を引き起こす. 一方, 後者の場合特定の条件を設定することによって上述の矛盾を生じさせないいわゆる無歪条件を満たすことが可能である. 今回, 廊下に立つ人形を被写体として交差法と平行法による撮像を行い, 種々の画面サイズにおいて, 立体空間の再現性を距離と大きさの観点から主観評価により検証した. その結果, どの画面サイズにおいても平行法による立体画像の方がより実物を見た場合と近い見え方をする, すなわち自然に見えることが明らかとなった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-01-24
著者
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