宇宙開発におけるフォールトトレランス
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概要
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宇宙開発は巨額な資金を必要とし、しかも部品1個の故障によってそれらの投資がすべて無駄になるという危険性をはらんでいるため、信頼性の確保は宇宙開発の始まりから現在に至るまで、常に最も重要な課題であった。当初はこの高い信頼度を個々の部品の低故障率の追及によって確保するという方針が取られてきたが,システムの複雑化,部品点数の増大,計算機への依存度の上昇などの要因により,個々の部品に故障(フォールト)が発生してもシステムとしては正しく機能するというフォールトトレランス(FT)技術が重要となりつつある.本論文では,まず宇宙技術特有の条件について説明し,次にロケット,衛星など個々のシステムについてフォールトトレランス技術の現状を紹介する.最後に宇宙におけるフォールトトレランス技術の将来的な展望についても簡単に言及する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-03-27
著者
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