原価評価システム : 実装部分の自動割り付け最適化
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概要
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前回報告した「原価評価システム」においては、実装機への部品割り付けに際してラインタクトが最小になる配慮をしていない。部品割り付け時には、実装機の最大搭載を越えていないかを判定し、その範囲内で実装形態が一致した部品を順番に割り付けている。従って、この方法では実装機毎の処理部品数に偏りが生じ、各装置間の実装時間差が大きくなる。そして、これら実装機を含む生産ライン工程における最大処理時間がラインタクトとなり、そのラインタクトを基準に間接費を算出している。しかし実際の生産ラインでは、生産性の向上及び生産コスト削減のために、ラインタクトが均一かつ最小になるように調節するので、このままの状態で原価評価を行なうと実際とのずれが生じ、正確な評価が行なえない。そして、実際の生産ライン稼働状況を反映した原価評価を行なわないと評価結果が意味をなさなくなる。この問題を解決するために、我々は実装機への部品割り付け最適化を図り、ラインタクトの均一化かつ最小化を行ない、実際の生産状況を反映した間接費見積りを実現したので報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-03-27
著者
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