高分子/無機複合材料の高周波物性
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概要
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今後のマルチメディア社会における情報通信を支える基盤材料の一つとして高周波材料を挙げることができる。高周波材料に必要とされる物性には、その目的に応じて、(1)高誘電率・低誘電損失、(2)低誘電率・低誘電損失、(3)高誘電損失がある。(1)は主に波長短縮効果による小形高周波部品、(2)は信号遅延の小さい高周波線路、(3)は電波吸収体などをねらいとしている。これらのねらいを実現するためには、複合化による高周波物性制御が有効な手段である。複合化は高周波物性の制御と共に、他の材料物性の制御も可能であり、加工性おび経済性に優れた材料を実現できる可能性をもっている。このような考えに基づいて、先ず、複合材料の高周波データベースの構築をねらいとして高分子/無機複合材料の高周波物性について検討した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-03-27