SB-9-6 高速スイッチングルータ設計のためのネットワークトラヒックの分析
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概要
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近年の急速なインターネットの普及と, 動画像転送などのマルチメディアアプリケーションの増加によって, より高速かつ高帯域なネットワークインフラの構築が要求されている。特に, バックボーン回線容量の増大によって, 今後は中継装置(ルータ)も, ネットワークの高速化を図る上で重要な要素になると考えられる。ルータの今以上の性能向上を考えた場合, バス速度やプロセッサ時間などに限界があり, これまでのルータアーキテクチャでは今後Gbps, Tbpsと増加する回線容量の急速な変化についていけなくなる可能性が指摘されている。このような背景から, 近年ではルータの高速化に関する様々な研究が行なわれている。アドレス検索の処理を軽減させる方式として, 頻繁に参照されるアドレスをキャッシングすることによって, 2回目以降のアドレス検索にかかるオーバーヘッドを軽減させる高速スイッチングルータの提案がされている。また, ATMの持つ高速なハードウェアスイッチングの技術をルータに適用したMPLS (Multi Protocol Label Switching)が, IETFによって標準化されている, MPLSでは一部のパケットについてより高速なハードウェアスイッチングを行なうことで性能の高速化を実現している。これらの高速スイッチングルータの性能は, ルータの持つハードウェア資源の容量(キャッシュ容量やVC数など)と, ネットワークトラヒックの特性に大きく影響される。そこで, 本稿ではインターネットのトラヒック特性を考慮した高速スイッチングルータを設計するために, 大阪大学内のルータにトラヒックモニタを設置し, 得られたトレースデータを元に, トラヒック特性を統計的に分析する。
- 1999-03-08
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