有限シナプス精度を持つカオスニューラルネットワーク回路の特性 : 巡回セールスマン問題の解法能力に対する影響
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概要
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近年, カオスを情報処理ヘ利用する研究が盛んに行なわれている. 中でも, カオスニューラルネットワークによる巡回セールスマン問題(TSP)の解法は, 興味深い結果を示している. TSPを解くカオスニューラルネットワークの集積回路実装は、並列動作の実現や試行的実験による振舞いの観測などに有用となる. しかしながら, ネットワークの回路実装において, シナプスを実現する回路は, その値を比較的低い精度にて扱うことが必要となる. よって本稿では, シナプスの値をある有限精度に量子化し, 10都市のTSPの数値シミュレーションを用いることによって, ネットワークの解法能力への影響について調べる. また, カオス的アニーリング[1]を行なったときの最適解への収束能力についても検討を行なう.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-06
著者
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