シリアルディジタル信号再生回路の開発

概要

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近年、ATM交換機をはじめとするデータ交換/伝送装置に於いては、装置の小型化、大容量化の要求が高まりつつある。このためには、高速度のシリアルデー夕伝送技術が必須である。また、伝送信号は極力少なくすること、即ち(クロック、フレ-ムを並送せず)データのみを伝送することが必要である。このような伝送方式では、受信信号再生のためのクロックは(1)伝送データから受信用クロックを抽出する(2)別系統の受信用クロックを使用する、の2方式がある。(1)の方式は伝送データから受信用クロックを抽出するために特殊なPLLが必要であり、通常のゲートアレイでは実現困難であるが、(2)の方式はディジタル回路のみの組み合わせで実現できるため、通常のゲートアレイで実現可能である。しかし、(2)に於いては、ジッタ/ワンダ等による受信用クロックと伝送データの位相変動に対し、いかにエラーフリーの伝送を実現するかが問題となる。本稿では、(2)の方式をとる上記シリアルデー夕伝送技術に於いて、本問題を解決するシリアルデイジタル信号再生回路について説明する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-03-06