直線度を用いた胃X線二重造影像からの病変ひだ陰影の検出
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概要
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筆者らは, 胃X線二重造影像から粘膜ひだの集中を伴う病変の自動検出を試みている. そこでは先ず, 適当な画像処理手法で, ひだ陰影境界線を抽出し, 細線化後にその線図形上で線素と呼ばれる微小線分を定義する. この線素を用いて線図形の集中性をいくつかの特徴量を用いて計測し, 判別することにより病変部検出手順を構築してきた. その結果, ひだ集中を伴う病変部の検出率は92.2% (1画像当り平均約8個の拾いすぎ領域を含む) であった. ここで問題となっている多くの拾いすぎ領域の原因のひとつには, 本来連続した線図形であるひだ陰影を微小線分に分解してのみ評価していることが考えられる. 本稿ではその改善について報告する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-06
著者
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桐 利行
宇都宮大学大学院工学研究科情報工学専攻 : (現)(株)アドバンテスト
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桐 利行
字都宮大学工学部
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目加田 慶人
字都宮大学工学部
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長谷川 光司
字都宮大学工学部
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春日 正男
字都宮大学工学部
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