パターンスペクトラムを用いたテクスチュアの特徴記述
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概要
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パターンスペクトラム (PS) は, ある基本形状とその相似図形群のうち, なるべく大きいものを使った組み合わせで画像中の物体の形状を表現したときの, 用いた相似図形の大きさ (すなわち相似倍率) の分布を記述したものである. PSによって, 対象画像のなかに「どのような大きさ (サイズ) の形状が, どのくらいの量」含まれているかを, 定量的に表現することができる. 本研究では, PSを用いて, テクスチャ画像の特徴を記述することを考えた. テクスチャ画像は, 細かい形状が多数集まって形成されている「模様」状の画像で, 画像中の物体形状や位置そのものよりも, その密度や細かさにより多くの情報が含まれているものである. PSは画像中の物体の位置の情報は取り出さず, 大きさや細かさを取り出すので, テクスチャの特徴記述に適している. テクスチャの記述にPSを用いた例として, 文献がある. この研究では, 1つのテクスチャ画像の各画素の近傍についていくつかの基本形状 (各方向の線分, 円など) を用いてPSを求め, 各サイズのPS値の平均値を各近傍の特徴量としている. そして, この特徴量を使ってテクスチャ画像を特徴の異なるいくつかの部分に分けている. しかし, この方法では, テクスチャの特徴の区分の種類が最初に決めた基本形状の種類で決まってしまう. これに対して本研究では, 基本形状をいくつかに限定せず自由に構成できるよう, 各サイズに対するPS値の分散を評価量として, そのテクスチャの特徴をもっともよく表現する基本形状を求める方法を考案した. この方法では, 基本形状を構成する画素数の範囲内で, 最適な基本形状を求めることができる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-06
著者
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浅野 晃
Faculty Of Integrated Arts And Sciences Hiroshima University
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浅野 晃
九州工業大学情報工学部機械システム工学科
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清家 重務
九州工業大学情報工学部機械システム工学科
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横関 俊介
九州工業大学情報工学部機械システム工学科
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横関 俊介
九州工業大学情報工学部
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