視聴覚融合のための適応フィルタ法の拡張
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概要
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視聴情報をもとに,妨害音下で,目的音を抽出する適応フィルタについて研究している.目的音のエンベローブのみに相関をもつ信号α(t)を用いてフィルタ係数を決定するCue Signal法を提案し,種々の応用を試みてきた.しかし,これまでの方法は,平均2乗誤差を最小とする学習法であったため,目的音に対する周波数特性が劣化する(SN比の低い周波数帯域の利得が抑制される)という問題があった.例えば,白色雑音下で音声を抽出しようとすると,数kHz以上の帯域では音声パワーが小さいため,フィルタは全体としてはローバス特性となってしまい,これは,2乗誤差最小の規範では正しい解なのだが,フィルタ出力を人間が聞きとる場合を考えると好ましくない.そこで,目的信号の劣化量を重複できるようにCue Signal法を発展させることを試みたので報告する.[figure]
- 1995-03-27
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