高周波帯域分割型音響系エコーキャンセラの一考案
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概要
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テレビ会議システムでは高品質音声伝送のため7kHz程度の伝送帯域を必要とし,音響エコーのインパルス応答長は数百msにも及ぶ.これらの理由から,標本データの増加によって数千ワードのメモリが必要な大規模なシステムとなり,エコー同定の演算量の増加が実時間処理を困難にしている.これに対する有効な手法として,帯域分割型音響系エコーキャンセラ(acoustic echo canceller)がある.本稿では,帯域分割型AECの改良方法として,システムの入力信号を音声に限定することで,入力信号のパワーが小さい高周波帯域に対して,2つの分割帯域を交互に同定することにより,エコー同定演算量が低減される高周波分割帯域交互同定方式を提案する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-03-27
著者
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