ワイヤレスカード副搬送波変調方式の同一周波妨害波除去特性

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概要

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近年、2.45Hz帯を用いたワイヤレスカードの開発研究が進み、各分野への利用が試みられている。特に自動改札機、高速自動車道路の自動料金徴収システムへ応用する場合には料金計算、カードデータ書き換えなどの処理が含まれ、データ伝送量も多くなりマイクロ波帯の使用が必要となる。カード(応答機)とベース側送受信機(質問器)との間の通信は、簡易な方式で高品質のデータ伝送を実現することが望ましい。我々はこれに適合する簡易な変調方式について提案を行った。即ちカード搭載電池の寿命を出来るだけ長くするため、電流消費のないバラクタによる位相変調方式の採用と、位相変調波をホモダイン検波した場合のカードの移動に伴うデータ伝送品質の劣化を防ぐための副搬送波変調方式(二重変調方式)の採用である。また、この方式は複数の質問器が同一周波数を用いることが可能で、特に鉄道駅に於ける自動改札機のように多数のゲートが隣接する場合、周波数資源の有効利用につながる。
1995-03-27

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