マイクロ波レイ・トレーシングのための海王星大気モデルの作成
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概要
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1977年に打ち上げられたNASAの惑星探査機ボイジャー2号(Voyager 2) のみが海王星を探査し、他の惑星探査と同様に、探査機が惑星の裏側にまわる前後にオカルテーション(Occultation) 観測と呼ばれる電波科学観測を行なった。これは、探査機からの無変調電波のドップラー効果による周波数変化と全ての軌道情報などから連続した屈折角度変化を求め、最終的に温度-気圧プロファイルを求める手法である。2.3GHz(S-Band)と8.4GHz(X-Band)が使われそれぞれ2つの受信局で受信されている。この結果から得られた大気の分子数密度分布データから、大気モデルをつくり、海王星付近におけるレイ・トレーシングを行なった。このシミュレーションは、後に2局の受信信号のために、2受信への伝搬経路長の変化を正確に求めるために必要なのである。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-03-27
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