MUSIC法による屋内基地局間の伝搬特性評価の検討

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概要

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近年、オフィスなどの情報端末機器の無線による接続等など屋内における大容量情報伝送の要求から、ミリ波屋内通信システムへの期待が高まっている。屋内通信システムを構築するとき、基地局と端末間のマルチパス伝搬特性の評価と同様に、天井付近に設置される基地局間の伝送についても、天井および天井内部の構造物の反射によるマルチパスを考慮する必要がある。しかし、基地局間のマルチパス入射波は、主要波と天井等による反射波の遅延時間および到来方向が近接しており、従来の逆フーリエ変換による遅延時間測定では両波を分離できない場合が予想される。このため、本稿では入射波の到来方向あるいは遅延時間の推定に有効性が報告されているMUSICアルゴリズムを用いた、基地局間のマルチパス伝搬特性の評価のための基礎的な検討を行ったので報告する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-03-27

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