近距離電波伝搬における微細伝搬損失推定法
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概要
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周波数利用効率を上げるために基地局アンテナ高を数mにしたマイクロセルの検討が進められている。伝搬損失は基地局アンテナが低くなるほど地物の影響を強く受けて複雑に変化する。このため基地局アンテナが低いこの種のマイクロセルでは伝搬損失の微細な推定が必要となる。また,マイクロセルでは人が無線機を携帯するため伝搬損失を建物の外から内にかけて推定する必要がある。一方,基地局アンテナが低い場合には電波は通路に沿って伝搬する。このため道路データを用い,道路に沿って伝搬する道路伝搬波を計算していた。しかし,見通しがよいが,道路ではない場所もあり,道路情報ではなく地物の形のみの情報から損失を推定することが必要である。従来法では高精度の地物情報があっても活用しきれない状況であった。本稿の領域内のすべての点に回折点を仮定して見通しの有無を求めて損失を推定する方法では地物情報をより正確に損失推定に反映させ,かつ伝搬メカニズムに沿った推定が出来る。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-03-27
著者
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