放送衛星のカラーサブキャリアを利用した周波数比較法 : 4局の周波数測定データからBSの速度ベクトルを決定しドップラーシフトを補正
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概要
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通信総合研究所(CRL)では日本の周波数標準機関として高精度な周波数供給を行っている。その一つとしてTV信号に含まれるカラーサブキャリアを仲介にした比較法が実用化され、1×10^<-12>の比較精度が得られる。しかし、この比較法はCRLと同一信号が受信できる関東地域に限定される。一方、放送衛星(BS)からの信号は日本全域で受信することが出来るが、衛星の動きによるドップラーシフトにより利用精度が10^-8程度に低下するため、補正が必要である。CRLでは利用者にとって簡便で高い利用精度が得られる比較法として、衛星の公称位置および速度ベクトルを用いた補正法を提案するとともに誤差評価を行い1×10^<-11>の比較精度が得られることを示した。ここでは、実験で得られた受信データから、実際にドップラーシフトを補正して、高い比較結果が得られたので報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-11
著者
-
森川 容雄
情報通信研究機構
-
森川 容雄
通信総研
-
相田 政則
情報通信研究機構
-
大塚 敦
通信総合研究所
-
相田 政則
郵政省通信総合研究所
-
森川 容雄
郵政省通信総合研究所
-
大塚 敦
郵政省通信総合研究所
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