改良平均隣接数二値化法
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概要
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濃淡画像を0と1に二値化する処理において、あるしきい値で二値化した時の連結成分のまとまりの良さを平均隣接数と呼ぶ尺度で評価し、しきい値の変化に対して平均隣接数が極大となるしきい値を最終的なしきい値とする平均隣接数二値化法を筆者らは提案した。平均隣接数二値化法は、従来の濃度ヒストグラムを用いた二値化法ではうまく二値化できない低コントラストな画像に対しても適切なしきい値を得ることができる。また、実際にしきい値を変化させて二値化を行うことなしに最適なしきい値を算出可能であるため、リアルタイム処理可能なハードウェアを実現できる。しかし、抽出したい領域内の輝度変化が大きい場合には、平均隣接数の極大点が複数存在するため、最適なしきい値を与える極大点を選択することが困難な場合があった。本稿では、極大点の落ち込み度という新たな尺度を導入することにより、複数の極大点の中から一つの極大点を選択し、その極大点を与えるしきい値により二値化を行うことで最適な二値画像を得る方法を提案する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-03-27
著者
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