通信ソフトウェアにおけるリバースエンジニアリング
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概要
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本稿では状態遷移記述の集合からメッセッジシーケンスチャート(MSC)を抽出する手法について議論する。通信ソフトウェアの分野において図的な表現によりシステムの動作を容易に把握できるMSCによる仕様記述が注目を集めている。そしてこのMSCを扱う技術が盛んに研究されている。これらの技術においては設計の初期段階に形式的なMSCの集合を与え、それを状態遷移記述へと変換する手法が採られる。しかしこれら研究の成果を既存の通信ソウトウェアに直接適用することは出来ない。既存のシステムは状態遷移記述を基に設計されており、形式的なMSCを持たないからである。本稿では最適化された到達可能解析によるMSCの抽出方法を提案する。そして本手法をQ.931プロトコルに適用した結果を示しその実用性を示す。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-04-04
著者
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