分散処理型交換システムの制御方法に関する検討
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概要
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分散制御方式を採用したマルチプロセッサ型の交換システムでは、システム内の通信管理機構やシステム制御機構が、高信頼性と高い障害耐性を兼ね備えたシステムを構築していく上で重要な鍵となる。本稿では、システム内のふくそう防止およびふくそうによる状態不整合の復旧方法について検討する。信号ふくそうを防止するためには、バッファ群の分割方法などの点でバランスのとれたリソース設備を設計する必要があり、外部からの過大な入力を、信号を取り込む段階で抑制することが重要である。また、ふくそうによる状態不整合の復旧は、捕捉中のリソース状態に関し、関連するプロセッサに状態問い合わせを行うことで一致化を行う。さらに、プロセッサの再開を起動した場合、連動して関連するプロセッサにリソースの初期化要求を行うことで、状態の一致化を図る。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-09-01