多段連想によるプラスチック地雷同定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
対人プラスチック地雷の除去は人類の急務であり、レーダによる探知が期待されているが、未だ難しい課題である。本報告は、これまでに著者らのグループが提案している複素自己組織かマップによって区分化され可視化された位相感受型地中レーダ画像の中で、どの領域が地雷であるかを推定する地雷同定システムを提案し、その方式と実験結果を述べる。この地雷同定システムは教師ありシステムであり、また2つの段階の連想記憶からなる。地雷の埋設状況は千差万別であり、その変化を克服して地雷を見つけ出す必要がある。このために、はじめにその土地に埋設されている地雷(あるいは模擬地雷)を実際に埋設しなおしていくつかの典型的な埋設状況を作り、これを計測することにより埋設状況を学習させる。そして第1ステージ連想記憶で埋設状況の類似のものを見つけ出し、第2ステージ連想記憶で地雷クラスを同定する。実験の結果、プラスチック地雷の同定性能がきわめて高いことが確認される。またこの方法では教師埋設例データの作成を現地で行うことができるため、探査の現場に合った適応的な探索を実現することができる。その意味でも高い実用性を有する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-03-21
著者
関連論文
- コヒーレントニューラルネットワークに基づくフレーム内挿によるホログラフィック動画の生成 : ハイブリッド学習法による誤差の低減
- コヒーレント型ニューラルネットワークに基くモード活用発展学習
- ADS-1-1 Ring-CSOMのトポロジーを有効利用した高速地雷クラス同定(ADS-1.信号処理のための機械学習,シンポジウムセッション)
- Ring-CSOM空間での整合度による地雷クラスらしさの評価
- 周波数領域において局所的なテクスチャを主情報とすることによるring-CSOM地雷可視化システムの性能改善
- ADS-1-1 Ring-CSOMのトポロジーを有効利用した高速地雷クラス同定(ADS-1. 信号処理のための機械学習,シンポジウムセッション)
- CSOM空間のトポロジーを利用した高速な地雷クラス同定法
- CS-1-3 均等重み相関法によるプラスチック地雷可視化システムの性能改善(C-1. 電磁波を用いた可視化技術の現状と今後の展開,シンポジウムセッション)
- 相互情報量により修飾された自己組織化マップによる概念獲得
- 適応的なプラスチック地雷可視化レーダシステム : 開口合成と特徴ベクトル次元低減化の効果(地下電磁計測ワークショップ)
- 実空間および周波数空間でのピクセル値相関値のばらつきに着目したテクスチャ適応区分レーダシステム
- 多段連想によるプラスチック地雷同定
- CS-1-9 複素自己組織化マップによるプラスチック地雷探査レーダシステムへの合成開口処理の適用(CS-1. 電磁波計測・イメージングと波動情報処理技術, エレクトロニクス1)
- 複素自己組織化マップによるプラスチック地雷の適応的イメージング性能
- プラスチック地雷探査用適応的イメージング・アレイのための広帯域小型マイクロ波フロントエンド回路
- 複素自己組織化マップによるプラスチック地雷の適応的イメージング(地下電磁計測ワークショップ)
- 複素自己組織化マップによる複数周波数干渉型レーダ・イメージング
- 実空間および周波数空間でのピクセル値相関値のばらつきに着目したテクスチャ適応区分レーダシステム
- 多段連想によるプラスチック地雷同定
- A-20-10 フレーム内挿によるホログラム動画の生成におけるハイブリッド学習法に基づく誤差の低減(A-20.スマートインフォメディアシステム,一般講演)
- B-1-216 放射状に配置された銀杏型フィンによる平面広帯域指向性アンテナ(B-1.アンテナ・伝播C(アンテナシステム),一般セッション)
- B-1-31 周波数領域でのチャネルパラメータ線形予測に基づくチャネル予測の実験的検討(B-1.アンテナ・伝播A(電波伝搬,非通信利用),一般セッション)
- 高速フェージング環境におけるチャネルパラメータの線形予測
- 波動的なデータを扱う際の複素ニューラルネットワークの汎化特性
- 波動的なデータを扱う際の複素ニューラルネットワークの汎化特性
- 複素自己組織化マップによるセキュリティ用ミリ波イメージングの提案