コネクショニストモデルと高次認知過程
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概要
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本論文では, 単語認知, 単語音読, 記憶, 語義の理解, 文理解, 推論, 社会的認知といった認知課題に関する実験データをシミュレートする, 最近のコネクショニストモデルの動向を紹介する.また, コネクショニストモデルの有利な点と不利な点についても, 展望し要約する.特に, 分散形式に基づいて構造化された情報をあつかう上での問題と, コネクショニストネットワークで変数束縛を要する課題を行う際の問題を, さまざまな角度から議論する.コネクショニストモデルによるコンピュータシミュレーションは, 今日の認知研究に重大な寄与をもたらし, 将来の研究に大きな影響を及ぼすと考えられる.人間の脳が並列分散処理によって, いかにして効率よくシンボルと規則を理解・学習しているかは, 依然として今日の大きな知的課題の1つである.
- 2002-01-21
著者
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