データ補正の教師無し学習 : 砂時計型ネットは何を学習しているのか
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概要
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ノイズののった観測値から,真値の満たす関係を推測し,観測値を補正する問題を扱う.この間題は,入力と模範出力の両方にノイズののった例題に基く学習(変数誤差モデル)ともみなせる.本研究では,砂時計型ネットに恒等写像を学習させることと,この問題に対する最尤推定とが等価なことを指摘する.また,砂時計型ネットは,多価関数を扱うことができるものの,平面(超平面)と同相な曲面(多様体)しか表現できないという限界がある.そのため,例えば球面のような閉曲面を学習させようとすると無理が生じる.砂時計型ネットを多重化し,Mixture of Expertsの形にすれば,広いクラスの多価関数を表現できるようになる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-05-23
著者
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