量子通信路符号化 : Holevoの主題と変奏(<小特集>量子情報科学 : 新しい情報処理のパラダイム)
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概要
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本稿では,量子通信路を介したメッセージ伝送に関する基本定理である量子通信路符号化定理を軸に,その後の発展の中から三つの話題を紹介する.はじめに問題設定と符号化定理を,必ずしも歴史的順序にはこだわらず,自由に素材を組み合わせて説明する.引き続き,(1)通信路容量の優加法性,(2)エンタングルド状態を符号語として許す場合の通信路容量の加法性予想,(3)送受信者がエンタングルド状態を共有している場合のちゅう密符号化,の三つの話題を取り上げ,上記符号化定理との関係を論ずる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-07-25