区間多項式のロバスト安定性に関するKharitonovの定理をめぐって
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概要
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各種の物理的系の安定性を論じる問題の多くは多項式の安定性判別の問題に帰着され, 古来, Hermite, Routh, Hurwitzらにより基本的な結果が得られている.しかしながら, 実際のシステムにおいては, 多項式の係数は確定的というよりも, むしろ不確定なことが多く, ある範囲を変動するであろう.このように各係数がそれぞれ与えられた有限区間に属する多項式の全体(従って無限集合)を区間多項式という.この集合に属する多項式のすべてが安定であるか否かをわずか4個の多項式で判定するKharitonovの定理(1978)は, 現在, ロバスト制御における安定解析の基本手段となっている.本稿ではこの定理とその周辺につき解説する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-02-25
著者
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