適応露光によるカラー画像の入力方式
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概要
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色彩情報を利用するカラー画像処理では,原画像の色彩情報の正確さについては触れられない.表色系変換や処理アルゴリズムも入力時の正確さが前提である.本論文ではRGBカラー画像の入力において,多段階露光制御によって,各画素を対象の輝度にかかわりなく飽和せずかつ十分な光量で入力する,色彩情報の精度を重視した画像入力方式について述べている.得られる画像を,各画素が適当な露光で入力されることから適応露光カラー画像と呼ぶ.CCDカメラの可変電子シャッタ機能を利用した露光時間制御と,露光時間の異なる時系列画像からの画素選択・蓄積アルゴリズム,更に露光回数を減らし入力時間を短縮する指針について論じ,入力実験により複数の色彩と影を含む高コントラストなシーンからの安定した色彩情報の入力を確認した.更に色度による領域分割処理を試み,適応露光カラー画像が通常の入力画像に比べて画像全体にわたって良好な色彩が得られ,色彩識別などの精度向上に有用な方式であることを示す.
- 1993-09-25
著者
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